この時代、闇金を利用してしまう方は減っていません。
ブラックという、信用事故を起こしてしまった方は、どこからもお金を借りられないことから、最後の手段として闇金を利用してしまっている、という実態がそれを物語っています。しかし、わざわざ自分から好き好んで闇金を利用している、という方は少ないでしょう。
では、なぜ利用してしまうのか…。それが、闇金からのDMや郵便物の存在です。今回、ここでは闇金が送ってくるDMや郵便物について、対処法などを紹介していこうと思います。
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原則は、応じない
闇金のDMなどの対策について紹介していく、ということなのですが、まずは根本的な対処法を紹介します。
脅しがあっても応じない
闇金からDMなどが送られて来た時、多くの方は何事か、と驚くはずです。以前、DMというとわざわざ郵便物だったり、ハガキなどが丁寧に送られて来たのですが、、今では普通の電子メールでの勧誘というカタチに変わりつつあるようです。
とはいえ、パソコンを持っていない人やスマホを使わない人、高齢者などもいるので、まだまだハガキなどによるDM攻撃は、手段として残されているようです。
まず、闇金からのDMの対策としての大前提になってくるのですが、、「原則、応じない」ということを、しっかりと理解しておけば、さほど苦しまずに済むはずです。
仮に、応じないことで脅しなどが来たとしても、全く身に覚えが無くて関係無いのであれば、放置しておけば大丈夫です。
そもそも、闇金業者としては、1000人などに適当にコピペレベルの文書を送りつけているだけですので、その中で誰かが引っかかってくれたら良い、というレベルでDMを送りつけて来ています。闇金からDMが届いたりすると、殆どの方が怖くなってしまい、「何で私にだけ…」と、思うのですが、実際闇金側としては、アナタのことなど何も知りません。
個人的な意見ですが、闇金はDMを送りつけている人のことなど、どうでもいいのです。ただ、お金を借りてくれれば、法外な利息で莫大な利益を得ることができるので、そのカモになってくれる人を無差別に選んでいるだけなのです。
まず、、闇金からDMが届いても原則は無視。アナタのことなど、1ミリも心配していない、チェーンメールが届いた、くらいに思っておけばよろしいのではないでしょうか。
どんなものが届くの?
闇金からのDM、といっても一体どういったものが闇金からのDMかわからない、という方もいるはずです。
一体、闇金からのDMだったらどういったものが届くのか、ということを解説していきましょう。
どんな文面が届くのか?
闇金から届くDMの内容は、、ほとんどが融資における自社でのサービス内容です。
一部、何かの負債が実はあったから、これを支払わないと裁判沙汰になる、お金を振り込んでください…という、脅迫に近い文書も届くことがあります。
いきなり、知らない人からハガキで裁判の内容が送られてくることは無いはずですので、こちらは無視が良いでしょう。
個人的にも闇金からDMが届いたことが何度もありますが、内容としては、下記のようなものが届きます。
・会社名
・ローンの種類
・電話対応
・全体的なサービス内容
・キャンペーンを謳ったお得情報
ハガキの場合、いろいろと印刷ができるので、ビッシリと返済計画などもプリントされていることも良くあります。人間の真理ではありますが、数字がビッシリと書かれていると、信頼感が増すので信じられる業者だと思い込むそうです。
しかし、、基本的には大手消費者金融など、公的な貸金業者はDMを送ってくることはありません。こちらからお願いして、自宅への郵便物を送付することに納得したことを確認しなければ、送ってきてはいけないというのが業界のシステムとなっているからです。
メールでも届くが無視
また、先ほども言ったように、近年は電子メールでの勧誘も増加しています。この場合、内容としては、件名に「今なら100万円即日融資!」など、そういった融資を促すような内容のものばかりが目立ちます。
他にも、、
- 「お金足りていますか?」
- 「投資の軍資金は足りていますか?」
- 「お金困っているでしょ?借りませんか?」
というような一方的なメッセージを投げてくるものも目立ちます。
本文としては、ハガキよりもあっさりしたもので、金利やキャンペーン、そして適当な文書で「ウチでお金を借りると安全だ」ということが記載してあります。
そして、大抵の場合はメール本文内にURLが用意されており、それをクリックすると、申込ページに飛んだり、、最悪ワンクリック詐欺のように「会員登録終了!24時間以内に登録料を10万円支払ってください」など、程度の低いいたずらが仕込まれていることもあります。
大手消費者金融や銀行など、そういった名前が入っていても、基本的にはハガキ、メール問わずスルーが最も賢い選択です。
なぜ自宅に送られてしまうのか?
では、闇金はなぜ自分をターゲットにして闇金はDMを送ってるのでしょうか。まず、一度闇金に申込など、何からの接触があった場合、あちら側に情報を漏洩させていると、こういったものが届くシステムになっています。
よく、闇金業者でもネットで仮審査ができる場所がありますが、そこにメールアドレスや住所、電話番号を記載して送ると、たちまち各社からDMが届くようになります。
さらに、自己破産や個人再生などの債務整理を行った場合、官報という誌面に名前が掲載されてしまうため、それを見たとある業者が闇金側に情報を流し、それでいろいろと送られてくる、ということも考えられるでしょう。
闇金業界には、、「名簿屋」と呼ばれる、情報屋がいます。さまざまなテクニックを駆使して個人情報を集め、それらを名簿リスト化して闇金業者へと売りつけるわけです。そのため、一度でもどこかに登録してしまうと、その情報が名簿屋や闇金の詐欺グループへ渡ってしまい、闇金からのDMが届くようになるのです。
なぜ送ってくるの?
闇金がDMを送ってくるのは何故なのでしょうか?あちら側にとっても、確実に手間のはずですし、メリットが見出せません。しかし、そこには闇金のしたたかな作戦があったのです。
一人でも多くの闇金を利用させる
まず、根本的な理由になってくると思いますが、闇金に限らずサービスを提供している企業にとってみて、「自社を知ってもらい、サービスを知ってもらう」ことは重要です。
闇金もかなりの数が日本国内にありますし、直接顧客に情報を届けた方が成約率が上がるに決まっています。前述していますが、闇金は名簿屋などから仕入れた情報を頼りに、無差別でDMを送ることで、1人でも多くの利用者を増やしたいのです。
精神的に安定している人であれば、「くだらない嘘である」と理解できますが、精神的に参っている人の場合、どこからも借りれないとか、借りないと裁判が起きるとか、そういった脅しに乗りやすくなっています。
「官報に掲載されていたり、闇金に多少なりとも興味がある人なら、まあ精神的に辛いところだろう」と、そういった弱みにつけ込むために、DMや郵便物を送っているのです。
騙すため
メールの場合、ワンクリック詐欺の可能性もあると言いました。掲載されているURLなどからアダルトサイトに飛ばしたり、姑息な手段でお金を集めようという場合も、闇金を装ってDMを送付する場合もあります。あちら側も策士ですので、精神的にやられている人をより追い込むための作戦だったら、何でも取り入れます。
最悪なパターンが、ワンクリック詐欺で大金が必要になったから、闇金を借りてしまう、という構図です。同じグループがそういった連携を取っていることもありますし、本当に注意しなければならないのです。
具体的な解決策
最後に、闇金からのDMや郵便物が届いた時の、具体的な解決策を紹介します。基本、無視が一番ですが、やはり何度も届くのは気持ちの良いものではありません。対応策もしっかりとあるので、安心して読み進めてください。
自宅の場合
自宅に届く場合、もっとも効果的なのは受取拒否にしてしまうことでしょう。闇金からのDMであろう手紙が届いたら、未開封のままで赤ペンや目立つ色のペンなどで「受取拒否」と記載、フルネームで署名して判子を押してポストに投函すれば終わりです。
もちろん、「闇金からの贈り物は要りませんので」など、メッセージも添えることが可能です。相手側にこれが送り返されるので、「面倒くせえヤツだった…」と、もうその業者からはDMが来なくなるでしょう。
会社の場合
会社に届いてしまった場合も、前述と同様の対策をすれば良いのですが、面倒であったり、自分宛に経理が何度も運んでくるのは気が引けます。
そのため、担当部署や受取担当の人に「自宅にも届き困っているから無視してほしい」と告げるのが手っ取り早いでしょう。
また、登録No.を控え、都道府県の金融課、または貸金業協会などにDM発送について中止をしてほしいと頼むのも手です。ひとまず、会社の場合は周囲の理解を仰ぎ、そこから行動に出た方が良いでしょう。
オンライン(メール)の場合
メールでも闇金からのDMが届きますが、電話番号からのメッセージであれば、番号を変えるだけで送付はストップします。
しかし、そこまでしたくはないという方が殆どだと思いますので、「DM 受取休止登録サービス(MPS)」に相談するのも手です。日本ダイレクト・メール協会というものが存在しており、そこで前述のサービスを利用すればメールが止まることもあります。
ただし、日本ダイレクト・メール協会に登録している業者のみが対象ですので、未登録の可能性がある闇金には効果が無いかもしれません。
メールアドレスを変更したり、迷惑メールに振り分けるよう設定をしたりする、また返信して「休止依頼」をするなどを取り入れるしか無いでしょう。
オフライン(郵送・手紙)の場合
手紙や郵便物などのオフラインの場合、対策としては前述した「受取拒否」を利用することが最も良い方法です。
また、内容証明郵便という手段もあります。基本的には受取拒否と同様の内容ですが、郵便局に証明してもらう、ということになるため相手側によりダメージを与えることができます。
ただし、法的な効力はありませんので、あくまで「コチラ側は、あなた方の郵便物は一切受け取りません」という、強い意思表示方法だと考えてください。
まとめ
今回、闇金から届くDMなどの郵送物についての対策などを紹介しました。闇金側も、1人でも多くの人たちを騙したいと必死です。
しかし、わざわざ自分たちは「詐欺師集団ですよ」と言っているようなもので、このDMが命取りとなる可能性があることすらも理解できていません。
無視、受取拒否もそうですが、嫌がらせと取れるような郵便物が届くようであれば、闇金対策に強い司法書士などに相談しても良いでしょう。闇金は相手にはせず、放っておくことが何よりも、重要な対策になるのです。
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おさらい
メール | 手紙 | |
自宅 | 無視 アドレス変更 迷惑メール設定 |
無視 受取拒否 |
会社 | 不用意に開けない 迷惑メール設定 |
周囲の理解を仰ぎ 登録No.から発送中止を要請 |