私たちの日常に脅威を与える金貸し、闇金。
貸金業の届出を出していない違法性の高い金貸しによる被害は、今もなお増え続けているといわれています。そんな闇金との付き合いにおいて、もっとも恐怖を感じるポイントが「取り立て」。
要するに、「脅し」でしょう。ここでは、闇金に脅されたという話などをまとめ、闇金による脅しやその対策についてお伝えしていきます。ぜひ、闇金に脅されて悩んでいる方は参考にしてみてください。
Contents
闇金業者の脅迫事例
そもそも闇金はどのように借主を脅してくるのでしょうか。その事例を出しながらお伝えしてきます。
電話
闇金とは電話でまず繋がることがほとんどです。
近年、稀に直接対面してからお金を融資するという闇金もいるようですが、素上を知られてはいけない業種であることから電話でのやり取りが一般的です。融資された後、闇金が指定した返済日の前日に電話をし、当日振り込んだ後も電話をするという流れを続ける…というのが闇金業との付き合いになるようです。
そして、どうしても闇金に返済すべき日に返済できない…となるとどのような脅しを受けるのでしょうか。もし、返済日が遅れそうであることが初めてであれば意外に優しく対処してくれます。
しかし、数回目、さらに絶対に無理だと悪態づくと相手の態度は一変します。「もし返済できないのであれば、職場に電話することになる」とか「金利が二倍になるがいいか?」とやんわりと脅してきます。
その上で、こちらが煮え切らない態度を取っていると恫喝が始まります。「お前、返すって言ってただろ!?ふざけんなよ!明日振り込まなかったら、どうなるか思い知らせてやるぞ!」と厳しい口調で言ってきます。それを無視すると、闇金は次に直接何かしらの嫌がらせをスタートさせます。
直接の訪問
「お前の職場や家族に言うからな!」は、闇金の脅し文句。
それに屈してはいけませんが、闇金側もお金を回収できなければ意味がないので手荒なまねはせず、嫌がらせは最終手段として取っておくようです。そのため、まず闇金がやってくるのが、“直接会いにくる”という脅しです。例えば、自分が住んでいるアパートにやってきて、ドンドンと大きな音でドアを叩きます。
そして、その次に「○○さ~ん!借りたお金、返してくださいよ~!」など、近所の人たちに聞こえるような大声で叫び出すのです。しばらく放置していると今後は、「てめえ!いるのはわかってんだぞ!」と、厳しい口調で闇金や脅迫めいた文句を伝えてきます。
ただ、ここで闇金側がヒートアップしてドアを壊したり、いつまでも騒いでいると脅迫罪や器物破損など犯罪になってしまうためある程度のところでストップします。しかし、エスカレートしていくと次に他人に迷惑をかけ始めるので注意が必要です。
職場や家、家族への嫌がらせ
闇金は返済をしないと多種多様な嫌がらせをしてくる…ということを聞いたことがあるかもしれません。
都市伝説と思っている方もいるようですが、闇金に脅された方の中には職場、家族、また家へ嫌がらせの脅迫を本当に受けている方が少なくありません。
職場に「○○さんのお金、肩代わりしろよ」とか家に出前、家族に脅迫の電話もあります。中には高額の商品を送りつけて支払わせようとしたり、あらぬ噂を立てて脅迫しようとする闇金もいます。
闇金に脅された…という経験のある人たちからの事例を見ても、都市伝説のような悪質で陰湿な驚愕が継続して行なわれていることがわかります。
放置しておいていいの?
闇金に嫌がらせを受けたとしても、本来は放置していて問題はありません。そもそも、闇金は貸金法違反、出資法違反など貸金に関係する法律を一切無視した貸付けを行なっています。
また、前述したように電話や直接、さらに第三者に脅迫めいたことを伝えていればこれは犯罪が成立します。
根本的に、闇金は違法性のある取引を強要していることになるので返済義務はありません。とはいえ、本当に放置しておいてよいのでしょうか。
払う義務はないが徐々に過激になっていくので注意
闇金は前述したように、違法性の高い取引をしているため返済する義務はこちらにはありません。
そもそも貸金業の届出も出ていませんし、法律で定められている金利を大きく逸脱した金利を請求してきます。放置すべきか否かという意見がありますが、根本的には放置してしまってよい案件でもあるのです。
ただし、相手が悪徳闇金であった場合は要注意です。電話から直接、さらに家族や職場への嫌がらせ。最初は下手に出ていた闇金もこちらが返済する気がないとわかると、怒りに任せてどうにかお金をふんだくろうと必死に追いかけてくるようになります。
もし、闇金側の要求を無視し続けた場合、毎日嫌がらせ電話がかかってきたり、変な商品が送られてきたり、ネットでさまざまな個人情報が晒されるというリスクも考えられます。借主側も、電話が異様にかかってくるだけであれば無視できますが、周囲に危害が及び出すと焦ってしまい対応してしまう方も…。
まさに、脅迫に屈してしまう…ということであり、支払わなくてもよいお金を支払ってしまい、また地獄の返済生活に逆戻りしてしまうという、最悪のループにハマッてしまうのです。
警察と弁護士どっちに相談するのがいいの?
闇金を借りてしまったことは事実。返済義務がないと相手にこちらが強く伝えても、「借りたものは返せ」の一点張りで、嫌がらせを駆使しながらいつまでもこちらを追いかけ続けられます。一体、どのような対処法で対応すれば良いのでしょうか。
警察は介入できないケースがある
恐らく、闇金関連の事案で嫌がらせを受けた場合、警察へ通報するという手段を考える方が多いかもしれません。
闇金は違法性の高い取引をしていますし、脅迫罪が成り立つようなところまで嫌がらせを受けていれば警察が助けてくれる、と考えるのも無理はありません。
しかし、闇金の嫌がらせへの対処法として警察はあまりよい選択とは言えません。世の中の悪を取り締まり、市民の安全な暮らしを守ることが警察の勤めではありますが、場合によっては警察は動いてくれないことがあります。それが、警察は「民事不介入」であるということです。
例えば、アナタとパートナー、親が口喧嘩したとしましょう。相手が、こちらに罵声を浴びせてきたり、過去の何らかの失敗を揶揄してきて涙を流すほど悔しかったとしましょう。さらに、プライドを傷つけられたともします。しかし、これを警察に相談して言った相手を逮捕・起訴してもらえるでしょうか。
基本的に、これは民事です。闇金も、場合によっては警察は民事とみなすため、“そちらで解決してくださいね”という対応で返されてしまうのです。家を壊された、家族が傷つけられた、自分が身体的に攻撃を受けた。事件性がない限り、なかなか警察は動いてくれません。
中には両親的な警察もおり、闇金に忠告をしてくれる場合もありますが、闇金側に支払ったお金であったり、相手の請求を止めることはできません。あくまで注意なのです。
ベストなのは弁護士に相談
闇金からの脅迫を受けた際、相談すべきは弁護士です。
まず、闇金自体の取引、取り立てが違法性があるのかを判断できるのは弁護士などの法律家。闇金側も違法性がある取引ということは十分わかって金を貸していることから、弁護士の理論だった攻撃に太刀打ちすることはありません。当然、違法性があることで立件されてしまえば、裁判となりますし、慰謝料などを請求することができます。
さらに嫌がらせまでやっていれば、損害賠償も取ることができるでしょう。闇金側もそこまで面倒なことはしたくないため、弁護士が介入した途端に去っていくわけです。
どんな弁護士に依頼すればいいの?
闇金対策には、弁護士を利用することが一番であることをお伝えしました。
しかし、弁護士と一口にいってもその種類は数多く、どんな弁護士に相談すれば闇金の脅迫問題を解決できるかわからない方も多いでしょう。一体、闇金の脅威から逃げるためにはどんな弁護士に頼めばよいのでしょうか。
自分の状況にあった事務所へ依頼
今回、主題となっているのは「闇金に脅迫されて困っている」という状況です。
つまり弁護士に相談する場合、ここでは闇金の取り立てに困っていること、闇金の取り立てや返済をストップさせることが目的です。(支払ったお金を取り戻すということも目的のひとつ)
こうなった場合、殺人事件に強い弁護士だったり、土地の売買、株取引などに特化した弁護士は畑違いということになるでしょう。闇金問題を取り扱っており、さらに闇金の取引を中止させた実績を数多く持っている弁護士に相談することが重要になります。
餅は餅屋、という言葉があるように、闇金対策は闇金と戦うことを目的としている弁護士に依頼することで問題が解決に向かうのです。
司法書士も対応は出来るけど・・・
闇金問題を解決する際、弁護士や司法書士に頼むべき…ということがよく言われます。確かに、司法書士も闇金に対応はできるのですが問題点があります。
それが、個別の債券額が140万円を超えていた場合、法律相談や交渉、基礎は司法書士は対応することができません。
さらに、140万以下のシチュエーションであっても認定司法書士以外はそれに対応することができません。
つまり、闇金から支払ってしまったお金を回収できるのは弁護士だけなのです。ここはぜひ、覚えておいてほしいポイントですね。
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