今の時代、まだまだヤミ金を利用せざるを得ない、という方が多くいます。毎日の生活費用はもちろん、若気の至りでの多重債務など、人それぞれ理由はあるものの、ヤミ金しか利用する手だてがない、という最終手段として選ばれているようです。
根本的な問題として、ヤミ金は借りてはいけないのですが、このページに訪れている方というのは、もうすでにヤミ金からお金を借りてしまっている、という方も少なくはないのです。
さて、そんなヤミ金で怖いのが、滞納です。ヤミ金で滞納してしまったら、どうなるのでしょうか。今回、ここではヤミ金での滞納についてを紹介します。
Contents
通常の滞納について
滞納とは?
貸主が定めた支払い期日に、支払うべき金額を返済できず、その期日を超えてしまうことです。銀行はもちろん、消費者金融やクレジットカードなど、こういった場所の返済期日は必ず決めらており、金銭賃貸契約の契約項目で必ず定められているはずです。また、個人間の口約束であっても、それらが証明できるのであれば返済期日というのは絶対であり、規約上、1日でも返済が遅れてしまったのであれば、それは滞納となります。
個人的にも、滞納を繰り返した時期がありましたが、場合によっては遅延損害金を請求されることがあります。滞納によって貸主に不利益が生じた場合、請求されることがありますが、これは金銭賃貸契約の内容によってまちまちです。電話をしたら1週間は待ってれる場所もあったり、そうでない場所などさまざまです。ちゃんと言えば、1ヶ月は待ってくれる場所もありました。
ヤミ金での滞納はどうなるの?
ヤミ金と滞納というのは、個人的にも最悪の組み合わせだと思っています。しかし、実際に滞納したらどうなるのか、ということは案外知らない方も多いようです。まず、基本としてヤミ金で滞納したらどうなってしまうのか、ということからお伝えしていきます。
最初の延滞は取り立ても甘い
近頃、ヤミ金も少しは頭を働かせているのか、恐喝すると不利になることを知っているため、最初の滞納時は優しいことが多いようです。
例えば、「○○さん?返済日は昨日でしたが、振込がありませんでした。どうしたんですか?」というように、普通に理由を求めてきます。「すみません…。すっかり忘れていました。本日、直ぐに振り込みますね」と答えたとしたら、「そうですか。では、お待ちしております」程度で終わる可能性もあります。ふざけるな、など大声で恫喝することは無いようなので、ある意味では安心はできそうです。
事前連絡で少しは穏便に
僕個人も、ヤミ金での滞納歴があるわけですが、やはり相手はヤミ金ということを知っていたため、予め相談しておけば、ある程度は被害を押さえられる、というイメージがあります。
「今月、どうしても15日の返済日に間に合いません。10日、伸ばせませんか?必ず支払います」ということを、しっかりと伝えれば、相手側も無理矢理支払わせようとはしません。
さすがに、今月は支払えないというのは、常識的に厳しいでしょうが、最悪10日くらい正当な理由、事前連絡があった場合は許してくれることもあります。
ソフトヤミ金の増加
皆さんも耳にしたことがあるかもしれませんが、近頃ではソフトヤミ金なるものが増加中です。内容自体はヤミ金なのですが、非常に優しく接してくれる、ということで主婦や女性が多く利用しています。こういった場所では、少し滞納しても優しく対応してくれます。ただ、これら全てに通じることですが、これを毎月、2回、3回と増やしていくと相手の対応も危ないものになってくることは忘れないでください。あくまで、「最初だけ」です。
取り立てが本格化するタイミング
まず、自分自身に取り立てが厳しくなってくるタイミングについですが、
・何度も、滞納を繰り返す
・金利が高いなどの文句を言う
などの対応を取ると、相手側が強気になって出てきます。
昨日優しかったのに、一気に態度を変化させることもあるので注意です。電話を一日に何度もかけてくる、というのは厳しく取り立てをし始めた合図です。
また、15000円の支払いだったものが、次回からは今までの遅延損害金ということで3万円にしたいなど、金銭的にも厳しい取り立てを始めます。
ただし、まだ自分で対応できている場合、電話越しに脅されることがあるのですが、それだけで済みます。問題は、次の展開です。
本格的になると家族に被害が及ぶ
当たり前ですが、滞納をして相手から恫喝され始めたら電話に出たくなくなります。
すると、ヤミ金は、「コイツからは取り立てられない」と認識し、そのタイミングで一気に本気の取り立て攻勢に入ります。着信拒否からの滞納となると、次にヤミ金は家族のもとに電話などをしかけます。
当然、家族も何のことかわからずに無視すると、自宅に嫌がらせのハガキ、出前、そして直接大声で借金内容をいいながらドアを叩くなど、厳しい取り立てが始まります。
近頃では、自宅まで来ることは無いと言われていますが、そんな保証はありません。夜中に電話をかけてきたり、無言電話などを繰り返すなど、とにかく執拗に嫌がらせを行います。
職場への嫌がらせ
家族でもどうにもならなかった場合、ヤミ金は次に借主の職場に電話やメールをして返済を迫ります。
お前らが、○○の肩代わりをしろ、など、全く関係のない人たちに迷惑をかけだします。明らかな迷惑行為なのですが、滞納からの着信拒否や反応を示さないことから、ヤミ金が嫌がらせをスタートさせる、と考えてよいでしょう。
実際のところ、支払う必要がない?
どうしても支払えないとか、金利が高過ぎるなど、そういった理由で滞納される方もいます。そもそも、なぜヤミ金を恐れているのでしょうか?
法律違反です
ヤミ金からお金を借りて滞納している、という方は常に何かに「追われている」という気分が抜けず、辛い日々を過ごされているはずです。
個人的にも、そういった時期があり不安で仕方なかったので、よくわかります。しかし、怯えているだけでは何も始まりません。注意すべきは、「ヤミ金自体は違法な取引」である、ということを認識することです。
金利がおかしい
ヤミ金で返済できなくなり、滞納をするほどですので、相当な返済を迫られていると考えられます。
今、貸金業者は20.0%以上の年利を設定できず、この範囲でお金を融資しています。さらに、この出資法違反云々の話ではなく、貸金業者としての営業許可を無視していること自体も問題です。
こういった状況で違法金利であるにも関わらず、適当な謳い文句で広告を出していたり、勝手にDMやメールなどで勧誘することも許されません。ましてや、嫌がらせを受けているとなれば、傷害事件レベルです。ヤミ金がやっていることは、全てが違法と考えていいのです。
ヤミ金に支払う必要は無い
もし、嫌がらせなどが明らかにわかる場合、録音、写真、メモなど証拠をしっかりと遺して警察に相談すべきでしょう。
そこまででは無い、という方もいるでしょうが、違反行為ですので、弁護士や司法書士、そしてまだ心の余裕がある方は地域の消費者センターでも良いので直ぐにでも相談してください。
ただし、ただただ「ヤミ金が怖い」というのではなく、どういった取引内容であるかを、しっかりとまとめてから相談した方がよりスムーズです。とにかく、ヤミ金は違法ですので直ぐに相談すべきです。
最後に・・・
今回、ここではヤミ金で滞納したらどうなるのか、ということについてをお伝えしてきました。ヤミ金に限らず、本来は滞納は良いことではありません。
しかし、人それぞれ事情というもにがありますし、致し方ないこともあります。ただし、ヤミ金自体は違法性が高いので、延滞するとかしないとかではなく、返済する必要がありません。
お金に困っていると冷静さを失いがちですが、まずは自分がどんな場所で、どのような内容でお金を借りているのかを洗い出してみてください。