近頃、とても便利な世の中になったのか、インターネットの検索エンジンなどに書き込んだ内容に反応して、それらに関連したリンクが貼られることがあります。お金に困っている方は少しでも良い場所から融資を受けたい、と思いいろいろと探すかもしれませんが、そこで辿りついたサイトやリンクのサイト、さらにはメールでやってくるサイトなどから登録してしまうこともあるでしょう。
しかし、それが正規の金融業者ではなく、ヤミ金だったら…。今回、申込登録したらヤミ金だった場合の対処などを紹介していきます。ぜひ、参考にしてみてくださいね。
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ヤミ金に登録してしまうと起こること
スマホから、PCから、手軽に融資の申込ができるようになりました。しかし、この手軽さを逆手にとって債務者を自らの業者におびき寄せるのが、ヤミ金です。仮に、ヤミ金に登録してしまった場合、どんなことが起こるのかを確認します。
ダイレクトメールや電話が来る
ヤミ金に登録した時、必ず連絡先なども同時に入れているはずです。そこがヤミ金で無くとも、一般的に連絡先を登録しないと、申込みしたところで誰ともコンタクトを取れないので意味不明です。
ただし、メールアドレスや電話番号を登録していた場合、やはりヤミ金から必ず連絡が来ます。電話ごしから、いきなり恐喝されることはありませんが、優しい声で「ご登録ありがとうございます」や、メールで「登録ありがとうございます」というところから始まり、そこからの流れを説明されます。
もちろん、ヤミ金は横の繋がりがあるため、この情報は横流しされ、「お金を借りてくれそうな、カモ」としてさまざまな業者から誘いの電話、メールがやってくることは覚悟しておきましょう。
職場や家族への電話も来る
登録フォームはまちまちですが、この時点でいきなり家族の電話番号、勤め先の電話番号なども求められることがあります。まだ、この時点では業者からお金を借りているわけではないので、脅されるということではなく、やはりヤミ金利用の勧誘となります。
勧誘のハガキなどが来る可能性
では、住所を登録してしまったらどうでしょうか。やはり、この情報も漏洩してヤミ金の横の繋がりに知れ渡ります。
今では少なくはなったものの、住所を知れば少しの可能性にもかけたいヤミ金は、「即日融資!300万円の油脂枠をご用意しました!」など、あり得ない内容で融資を迫るハガキを送りつけてきます。こちらも、まだ借りているわけではありませんので、無視で問題ありません。
登録料を迫られる
とある申込フォームから登録したら、ヤミ金だった…。という、シチュエーションで最も問題視すべきは、「登録料」が発生した場合です。個人的にも経験がありますが、知識が無いと精神的に追いつめられます。ヤミ金の新たな手口として、登録したとする画面を提示したり、電話をかけてきて逃げられない状況に追い込みます。この対処法は、後述します。
押し貸し
申込フォームに口座番号を入力する、というシチュエーションもありますが、これは押し貸しの被害に合う可能性があります。振り込まれたものを、ラッキーと思って使ってしまうと、ややこしいことになりますので注意が絶対に必要です。
キャンセル(解約)に対する正しい対応
さて、ヤミ金に登録してしまった時、登録料が迫られるわけですが、解約に関してキャンセル料を請求されることがあるので注意です。
キャンセル料とは?
知らずにヤミ金に登録してしまった場合、いち早くそんな場所から手を引きたいため、殆どの方がキャンセルするはずです。しかしながら、ここでキャンセル料を支払わせる、というのがヤミ金の手口です。
そのまま登録していたら、ヤミ金を利用して金利を貪れるし、離れていく人たちからはキャンセル料をたんまり支払ってもらえる。人として最低の商売ですが、近頃のヤミ金被害での相談件数は、キャンセル料の相談がかなり多いと言われています。
それだけ、多くの人がパニックになってしまい、突然のキャンセル料の請求に応えてしまっている、ということなのです。
キャンセル料金というのは登録している場合、その契約を解除することから発生するものです。そもそも、登録しているのか、何なのかわからない申込フォームからいきなり迫られても、支払う理由はありません。
よく、ワンクリック詐欺などが話題となりましたが、契約する前に登録の意思を確認したり、料金体系、さらにはキャンセルなどに関わる契約事項の説明が無い場合は支払う必要はありません。
ヤミ金としては、「放置しておくと、絶対に嫌がらせが来る」と思わせる、という雰囲気を出すため、利用者がパニックとなって思わず高額なキャンセル料を支払ってしまう、という構図が出来上がってしまうのです。
キャンセル料を払ってはいけない
前述したように、キャンセル料を支払う必要が無いのに、支払ってはいけません。
どんな謳い文句で違法は違法
ここでは、ヤミ金に登録した時のキャンセル料と伝えていますが、解約金であったり、事務手数料など、とにかくいろいろな文言でお金を搾取しようと必死です。
キャンセル料が発生する以前に、登録前にどのような場所に登録されるのか、利用規約はどうなのか、料金体系はどうなのか、など、細かな説明が十分ではないと判断された場合、登録料金なども支払う必要はありません。
ヤミ金側は、いろいろな理屈をこねて、どうにかしてキャンセル料を支払わそうと必死に迫ってきます。が、それらを支払う必要性は一切無く、毅然とした態度で対応していくことが重要になってくるのです。
個人的にも、登録してキャンセル料を支払えとメールが来たり、いろいろな請求をされた過去がありますが、いちいち相手にしていはいけません。
また、それでしつこく請求したり、嫌がらせなどが起こった時には、即座に然るべき場所に対応を求めるべきでしょう。これについては、後述します。
闇金に個人情報を教えてしまっていたら
キャンセル料を支払ってはいけない、と頭ではわかっているものの、恐怖なのが個人情報を教えてしまっている、ということかもしれません。ワンクリック詐欺などに代表される詐欺は、アダルトサイトなどの年齢認証から飛ばされるだけであり、こちらの情報はどんな難しい文言を並べられようが、抜き取られることはありません。
ただし、問題なのが融資を目的としたり、一括審査を謳っている申込フォームの場合、個人情報を打ち込んでから申込してしまっている、という部分です。
一度、僕自身も登録をしてしまった時、当分あちこちヤミ金から連絡が来てしまい、困ってしまった過去があります。こういった場合、どう対象していけば良いのでしょうか。
電話
電話番号を書き込んで申込してしまった場合ですが、当然ながら電話がやってきます。
最初は下手に出た内容でしょうが、キャンセルをしたいというと、次第にエスカレートしていき、キャンセル料についての説明や違法性を訴えると恫喝などしてくる可能性があります。最初、無視をすることで連絡が来なくなることもありますが、あまりにしつこい場合は着信拒否か番号を変えるしかありません。それでも厳しい場合、専門家に対処を仰ぎます。
自宅
自宅の住所を教えた場合、一人暮らしで引越前などであれば良いかもしれませんが、実家や長年住むだろう賃貸などは問題です。
ハガキなどでの請求が来るかもしれませんが、基本は無視です。とはいえ、あまりにもしつこいとか、無視をすることで逆上して張り紙などの嫌がらせ、出前、葬儀のパンフレットなどが送られてくる事例があります。
その主に、「嫌がらせは辞めて!」と伝えても、「支払わないお前が悪い」と、恐喝されエスカレートするだけですので、これも専門家への相談が必要です。
会社
会社の住所、電話番号を登録した場合、普通は嫌がらせは来ないのですが、電話での請求を無視するようになると、そのタイミングで会社への嫌がらせ電話、さらには郵便物などでの嫌がらせをスタートさせる可能性があります。
対処としては、周囲の人たちには、実に覚えが無いから無視してほしいと伝え、これもまた専門家へ相談すべきです。
知り合いでもこういったパターンでの嫌がらせされた方がいましたが、会社にまで嫌がらせをしてくるレベルの場合、放置するとより悪化するので即日専門家への電話が重要です。
口座
口座を教えてしまった場合、正直なところ凍結させるしかありません。極端な例ですが、相手側が口座を押さえている場合、「押し貸し」という、無理矢理お金を振り込んで融資というカタチにする、という暴挙に出られる可能性が大です。
というか、僕個人の考えとして、そのために口座番号を記載させています。一般的に、ネットなどからの一括査定や審査通過したわけでもない申込みの状態で、口座番号を求めてくることは異様です。
すぐに凍結や解約するか、仮に押し貸しされても1円たりとも使わず、即時専門家へ対応を求めましょう。
請求は無視して、早く相談しよう
本来、こういった類いのものは無視に限りますが、教えてしまっている個人情報内容によっては、無視できない状況に追い込まれます。相手がヤミ金であり、尚かつ、個人情報をしっかりと漏らしてしまっているのであれば、消費者センター、弁護士、そして司法書士などに即日相談してください。
このような事例は今多く、専門家たちの多くは実績を積み上げています。安心して、こういった場所へ相談しましょう。
最後に・・・
今回、登録した場所がヤミ金だった時の対処法などについてを、お伝えしてきました。まず、お金に困ってしまったとしても、ちゃんと相手の顔がわかる場所で融資を申込む、ということを前提に考えてください。
手軽にネットから審査、という時代ではありますが、名の知れた大手や中小の消費者金融以外は、まだまだ危険です。何事も、常に冷静さを欠かぬよう対処をしていくことを、肝に銘じておいきましょう。