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整理前の状況
任意整理までの経緯について 自己体験に基づいた内容を記載します。
借金をしてしまう理由は失業や退職、引っ越し、結婚式、旅行直後など色々あると思います。お金の借入方法にも様々なものがありますが特に若いうちは利息や返済方法などのことをよく考えない人も多いのかも知れません。私自身、手っ取り早くお金を借りたいと思った矢先に辿り着いてしまったのが消費者金融でした。きっかけは突然起きてしまった交通事故です。
とある休日にひとりドライブをしていた時の事、それほどスピードを出していたわけでもありませんでしたが、路面が滑りやすくなっていたのだと思います。ゆるいカーブでしたがタイヤがスリップしてしまい対向車線へはみ出してしまい、そこへちょうど対向車が来ていました。この事故で相手の方に大けがをさせてしまい長期入院をさせてしまう事になりました。もちろん悪気があったわけではありませんがこちらのスリップが原因だったため向こうに否はありません。事故の相手が運ばれたのは地元の大きな大学病院でした。
生死をさまよい2週間くらいの間ICUに入り何度も手術をしたそうです。当時は本当に反省もしましたし、どうにもやりきれない気持ちでいっぱいでした。さらにここでひとつ問題が起きます。
自動車保険に入っているのにも関わらず、自分宛てに病院から莫大な請求が来てしまったのです。保険会社とは何度も相談し話し合った上で 長い期間に渡りモメましたが、保険のルールや常識レベルの知識が自分には足りなかったと思い知らされる結果になりました。結局は単純な手違いによるもので後日(1カ月〜半年)保険でお金は下りるが、一旦こちらで払う必要があるとのこと。
金額が200万近くだったので驚きとともになかばパニック状態になりました。
後の事など考える暇もなく、用意できる金額の他に不足分を補うため、すぐにお金を借りる手段を取る事を決意しました。
インターネットで調べてみると「すぐにお金を借りられるところ」これについ目がいってしまったせいで、殆ど迷わずに消費者金融を利用しようと決めました。今思うと借金の事を事故のせいにするのはお門違いですが、とにかく急いでいたのが裏目に出たという風に感じます。
お金を借りるといっても銀行は手間もかかるし時間もかかる、だったらとりあえずココで借りて後で必要なら銀行から借りて返済してしまおう!なんて考えもありましたが、実際にそれはひじょうに甘い考え方だったと実感する事になります。なぜならいちど消費者金融からお金を借りてしまったのを境に、どんどん先の見えない借金地獄へと入り込む事になったからです。
はじめて消費者金融を利用した時の事はよく覚えています。「えっ!お金ってこんなに簡単に借りれるの?」というイメージを持ちました。産まれてはじめて手にした大金は、返さなくてはいけないお金であるにも関わらず、つい自分のものだと勘違いをしてしまう傾向にありました。余裕が出来た、少しくらい贅沢をしても大丈夫!だと。
消費者金融へはほぼ同時に2社へ申し込みをし、どちらも50万円の枠がつきました。とりあえずこれで支払い分は間に合います。
そして医療費も払い2か月ほどで無事に保険も下りて、ほぼ全額(170万程度)のお金が返ってきました。しかし!この時 私は全てを返済することはできませんでした。あの時すぐにだったら、完済できていたのに…
ここからが本当の意味での地獄の始まりでした。つまり自分の愚かな一面が出てしまうのです。必要以上のお金を手にしてしまった私はあろうことかギャンブルへ陥ってしまいます。なぜギャンブルに嵌ったかというと、これにも偶然の出来事が重なったからです。
まだ医療費の支払いをしていなかった時期に、たまたま友人に連れられて行った競艇場での出来事、はじめて足を踏み入れた私はわけもわからないまま、2,3レース分の舟券を購入しました。
この時、本当に奇跡的にも万舟券を当ててしまったのです。まさにビギナーズラックというヤツなのでしょう。100円の掛け金が1万8千円ほどになったので、その時は友人とちょっと贅沢な食事をしたりして楽しみました。この時、今までに感じたことのなかった充実感や優越感みたいなものがありそれが忘れられずにいました。またいつか、もう一度あんな気持ちを味わいたい、という想いを抱きつつ…そして気づいた時、私は衝動的にこう考えていました。「そうだ、元手があるうちに 事故でかかったお金を少しでも競艇で取り戻そう…」
ギャンブルに嵌っていくのは保険が下りた後の事でした。その前はビギナーズラックの1回きりだったのですが、お金を手にして歯車がおかしくなってしまったのでしょう。
債務整理との出会い
所詮ギャンブルで勝てる確率なんてものはたかが知れています。冷静さを失った心理状態では勝てるレースでさえ負けてしまうといった結果に繋がります。負けてお金を失うたびにどんどんエスカレート、掛け金も大きくなっていくばかりになってしまうものです。さらに今ではどんなギャンブルも携帯ひとつあればどこでも好きな時に出来る便利さが災いに拍車をかける事になると感じています。
多い時は100以上あるレースのうち半分以上のレースで舟券を購入していたと思います。結果的に時間に沿ってお金は失われる一方でした。ただ「取り返さないといけない」この気持ちだけで動かされていたのを覚えています。昨日負けたお金を取り戻そうと今日も明日も追いかけっこ、まるで白夜を彷徨う様な日々が続きました。こうなってくると自分から目を背ける様になり夢や希望もどんどん遠ざかっていく感覚が分かります。
ふと気づけば消費者金融での借入件数は4件にもなり総額もかなりの金額(230万ほど)になっていましたが、そうなってくると月々の返済も遅れがちになってきたり色々と問題が起こるようになります。最も厄介だったのは消費者金融からの催促です。はじめは携帯に電話が来る程度でしたが、4,5日遅れると会社にまで電話をかけてきました。場合によっては「〇日までには入金します」といっても、それまでに期間内に電話がかかってきたり…。そうなって初めて自分の不甲斐なさを改めて感じる自分がいました。
そんな中、テレビでよく見かけて気になりだしたのが「多重債務でお悩みなら!」といった弁護士事務所による債務整理を促したCMです。最初は自分とは無縁だろうとばかり思っていましたが、借金が増えるたびに、また返済にムリが出てきた時にそれは俄然現実味を帯びてきました。テレビにCMが流れるとどこにいても耳を傾けてしまいます。「これしかないのか?」と思っていたのもつかの間、それは「これしかない!」に変わりました。
依頼にふみきったきっかけ
債務整理なんて言葉の意味も知らないまま興味本位でネット検索をしていると、既に多くの関連情報が記載されていたので詳しく知る事ができました。これら多くの情報を得る事で「弁護士事務所に相談すれば 今より楽になれる」という確信が大きくなっていきました。そんなある日のこと。これからの生活にかかるお金と支払いを計算し「このままだといずれムリになる」と知った時、迷わず弁護士さんへ相談することを決意しました。決断までに時間はかかりませんでしたが、それが功を奏したと思っています。
思えば私の場合は借金が膨らんだのも早かったのですが、債務整理をした後、完済までの期間もひじょうに早く感じました。それは依頼した弁護士さんの対応が優れていたためだったと感じています。
実際に依頼した事務所
ネットで検索してみると様々な弁護士事務所が債務整理に関する受付をしています。私もいくつかの事務所について、ホームページなどを見て色々と調べてみましたが迷いました。その理由は何が違うのか分からなかったからです。逆に言うと別にどこでも同じだろう…という気持ちもありました。確かに料金や保証内容などに多少の違いはあるにしろ、実際に複数の事務所にお世話にならない限りは比べ様もありませんからね。結果的には有名で認知度の高いところが安心できると判断、テレビのCMでも馴染みのあったところです。私が債務整理の依頼をしたのは「弁護士法人ITJ法律事務所」です。
離婚、相続、ストーカー被害、交通事故など様々な相談を請け負っているそうです。中でもITJ法律事務所は債務整理に関しての実績がナンバーワンでした。
その事務所に依頼した理由
ITJ法律事務所は、数ある弁護士事務所の中でも債務整理に関する口コミの数が多く評判も良かったため決めました。ネットで記される情報について100%信用があるかどうかは微妙でしたが、それなりに納得のできるものや、つい目を引く体験談などもいくつかありました。中でも状況的に自分によく似ている人の体験談などは、申し込みをするにあたって後押しをしてくれたと思います。なかなかリアルでは人に話しにくい事だったので、ネットの体験談などは頼りにせざるを得ませんでした。後でもお話しますが、結果的にこのITJ法律事務所さんへ依頼をして本当によかったと感じています。
第一東京弁護士会に所属の『戸田泉』さん
ITJ法律事務所はこの方が代表を務めています。重要な封書などにはこの方の名前がいつも記載されていました。初めて書類が送られてきた時にも戸田さんからの心強いメッセージがありました。人生をもう一度やり直そう…、そんな気持ちになれたのを記憶しています。
整理の方法
私が体験した債務整理の方法は「任意整理」というものでしたが、その流れを簡単にお話しします。任意整理とは、まず借入業者への返済がストップされます。つまり今まで行っていた月々の返済をしなくてもよくなるのです。ただしその代わりにここからは弁護士事務所の方へ決められたムリのない額を送金することになります。複数の金融業者に支払いがあった場合でも一本化の様な支払い方法になるので負担が減り精神的にかなり楽になります。
これまで返済した分の金額によって過払い金が発生しますので、その分が現在の借入残高より減額されます。自動的に借入残高も減りますが、さらに残った借入分の返済時の利息までが免除されます。利息無しで返済する形になるため返済期間も短く済み、またその場合にもムリのない期間を設定してくれます。
やり取りは本人と担当弁護士の間だけなので、家族や友人、会社の人など、誰一人に知られる心配がありません。実際に債務整理をした事を誰にも知られる事なく、現在に至っています。相談した直後から安心感に包まれる様な、まさにメリットしか無い方法だという実感があります。
デメリットについては1点だけあります。約5年間は信用機関に名前が載るのでお金を借りられなくなるという事になります。
でもそのまま普通に返済をしていたら元金は減らずに5年なんてあっという間に過ぎてしまうはずです。5年経てば除名され通常の人と変わらない生活ができる様になります。もちろんローンやキャッシングの利用もできる様になります。よって債務整理に踏み切った人の方が賢い選択だというのは明らかです。
整理中の流れ(どんなやりとりがあったか)(どんな対応をしてくれるのか)
債務整理って実は自分では殆どやる事がありません。これは体験した人でなければ分かりませんが全て弁護士さんがやってくれるからです。最初は状況についての確認を電話で話します。その後2、3日程で自宅に封筒が送られて来ますが、中身はこれから行う債務整理についての契約書やその他の書類が数枚ありました。思ったより枚数的には少なく、やることも署名と捺印がメインだったので書くことにストレスは感じませんでした。
また返済時の明細などがあれば欲しいと言われましたが私の場合ATMに設置されているシュレッダーにかけていたので殆ど持っていませんでした。無くても別に問題はないとのことでした。あと期間中は時々書類が送られてきたり電話がかかってくるので、それに対応します。対応といっても現在の状況について話してくれるのでそれを聞いて確認するだけといった感じです。半年程度の期間でしたが、その間にかかってきた電話の回数は多くみても5回もなかったと思います。書類は裁判所に提出するための書類で本人の署名や捺印が必要とのことでしたが、それも簡単に記入するだけのものでストレスはありません。また電話では順調に進んでいる状況を教えてもらえるので話すたびに嬉しい気持ちになっていました。
結果どうなったか
債務整理は申し込みをしてから数か月後に、全てが終わったと伝えられましたが 終わってしまうとひじょうにあっけなく、もう終わったの?といった感じです。詳細な金額等は覚えていませんが、200万円以上あった借金のうち約40万円ほど過払い金があったようです。その後5年かからず残金は完済することができました。
最後は書面によるお知らせで、あっさり完了となりました。
今、悩みの方へのメッセージ
多重債務で負担を抱えているなら今すぐにでも弁護士事務所へ相談することをお勧めします。苦しい状況下であればあるほど確実に安心できる状況を作る事ができるからです。取り立てや催促も無くなるので切羽詰まっている方なら尚更になります。迷う必要はありません。気軽に相談をして全然いいのです。
弁護士さんには、ありのままの自分をさらけ出してよいので楽に行っていいです。向こうはプロなので全てを悟り受け流してくれます。そしてしっかり対応をしてくれます。だから安心して新しいスタートを切ってください。
以上、債務整理についての体験談をお話しさせて頂きましたが、過去の私と同じ様な悩みを抱えている方の参考になれば幸いです。